生爪、チャック PR

【旋盤】ワークに傷が入りにくい生爪を成型するコツとは?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは、ネイトです。

 

今回は旋盤で使う生爪を

ワークに傷が入りにくいように成形するコツを

紹介します。

 

突然ですが、旋盤、NC旋盤で生爪を

どのような形状に削って使っていますか?

 

生爪はワークの直径に生爪の径を合わせて削るのが基本

 

ですが、間違った削り方をしてしまうと、

ワークに傷が入って不良品になったり、

生爪を長く使えなくなってしまう可能性があります。

 

では、どのような削り方が良くて、

どのような削り方が悪いのか??

 

実例を交えて紹介していきます。

ネイト
ネイト
生爪の削り方はこちらで紹介していますので、合わせてごらんください。

【旋盤】生爪の削り方をマスターして色んな製品を加工しよう!こんにちは、ネイトです。 今回は旋盤の生爪の削り方を紹介します。 https://senbanmania.com/archi...

生爪の良い削り方、悪い削り方

まずは2つの画像の生爪の削り方を比べてみてください。

 

1枚目の画像は、

削った部分がボルト穴に掛からずに

全面が出ています。

 

対して2枚目は、

削った部分がボルト穴にかかって、

中心が割れている状態になっています。

 

この2つを比べてどちらがよくて、

どちらが悪いかわかりますか?

ダメト
ダメト
う~ん、どっちも使えるような気がするけど・・・・。

ネイト
ネイト
正解は1枚目削った部分がボルト穴にかかってない方が、生爪のいい削り方になります。

ダメト
ダメト
う~ん、なんでだろ?

ネイト
ネイト
次の項目で説明していくね!

生爪の良い削り方

1枚目の画像の生爪は、

削った部分がボルト穴に当たることなく、

全面がきれいに出ています。

 

このように生爪を削ると、

削った部分の全面がワークに当たり、

2枚目の画像の削り方と比べて、

同じ力で締めても掴む力が強くなります。

ダメト
ダメト
確かに、ワークに爪が当たる面積が多くなるから、同じ力で締めても強くなるね!

また、ボルト穴部分が破れてないことにより、

生爪よりもワークの径が小さい場合

中心でワークを掴むようになり、

ワークに傷が入りにくいです。

 

生爪はワークと同じ径に削るのが基本ですが、

この生爪の削り方だと、

生爪の径よりワークの径が小さいものを掴んでも

傷が入らないので、

生爪を削る工数が削減できます。

(径が小さいと中心の点が当たるだけなので、ワークに傷が入らない)

生爪の悪い削り方

まず何が悪いかというと、

ネジ穴の部分まで削っているので、

中心が割れてしまってます。

 

ここが割れていると、

生爪の径をワークの径と全く同じにしておかないと、

ワークに傷が入りやすいですね。

 

画像に印をつけた部分が、

ワークに当たり傷が入りやすいです。

 

以前やたらとワークに傷をつける人がいたんですね。

ダメト
ダメト
もしかして僕のこと?

ネイト
ネイト
たぶんそうだね(笑)

生爪を毎回成形しているにも関わらず、

キズをつけていたので不思議に思っていました。

 

「生爪の径がきちんと合ってないのかな?と」思っていましたが、

きちんとワークと同じ径に合わせて削っているとの事。

 

「それでも傷が入るという事は何かがおかしいはず」と思って作業を見たら

ちょうど画像に印をした部分がワークに当たって、

キズが入っていました。

 

さっそく生爪を中心が割れてないのに交換したところ、

キズが入らなくなって綺麗な仕上がりになりました。

 

爪とワークを同じ径に削っても中心が割れていたら、

ワークを掴むときに、

その割れた部分がワークに当たって

キズが入りやすくなります。

(特にアルミなどの柔らかい材質のワークを掴む時)

 

旋盤で生爪を成型したのに、ワークに傷が入ってしまう場合、

このような削り方をしている可能性が高いです。

 

ダメト
ダメト
はい、この削り方で生爪を成型していました。

ネイト
ネイト
実際に生爪を成型したけどワークに傷が入るって人は、だいたいこの中心が割れた状態で生爪を成型しているね。

 

この削り方だと、

ワークに傷が入りやすいだけではなく、

毎回ワークと同じ直径に成型する必要があり、

他の直径のワークにも

生爪の使い回しができません。

 

非常に使いにくい生爪になってしまってます。

ダメト
ダメト
毎回生爪を成型するのはメンドクサイな~。

ネイト
ネイト
毎回生爪成型しないといけないから、仕事のスピードも遅くなるよ。

僕はこれに気が付いてから、

すべての生爪を中心が割れない削り方に変えました。

 

そうするとワークに傷が入る事がなくなり、

生爪の成型回数も減り、

作業効率が大幅にアップ。

 

周りの職人さん達よりも早く仕事ができるようになり、

一気に稼げるようになりました。

ネイト
ネイト
他の職人さんよりも生爪の成型する時間がないから、びっくりするくらい仕事はが早くなりました。

 

もし生爪を成型しているのに傷が入ってしまう場合、

今回紹介しているような削り方をしている可能性があります。

 

せっかく生爪を成型したのに、

ワークを掴んだら傷が入って失敗になってしまい、

上司に怒られてしまうことになったら、

悲しいですよね。

 

そうならないためにも、

今回紹介した生爪の削り方を意識して、

ワークにキズが入りにくい生爪の成型方法を

ぜひ実践してみてください!

この記事を書いた人

ネイト

汎用旋盤を使って1年100万円超える失敗をしてクビ寸前だったのに、作業手順書を作ったら失敗が減り汎用旋盤が飛躍的に使えるようになって人生変わった1級普通旋盤技能士。(知事賞受賞、技能五輪、技能グランプリ出場)

「仕事は見て覚えろ」という旋盤業界の教え方が大嫌い「きちんとした手順さえ知れば誰でも汎用旋盤を使えるようになる」という理念のもと、汎用旋盤の使い方失敗の対策の方法について、20年汎用旋盤を使ってきた経験をもとに情報発信をおこなっています。

もっといい条件の職場を探すなら

汎用旋盤の作業手順書販売中

作業手順書通りに図面チェックをして段取りをすることで、失敗が減って仕事のスピードが早くなる。そして上司から怒られなくなって、給料やボーナスアップに繋がる魔法のような汎用旋盤の作業手順書を販売しております。

「仕事は見て覚えろ」といって教えてくれないくせに、失敗したらキレて怒る上司や先輩にビクビクしながら仕事する会社での日常

このように仕事を教えてもらえずに、失敗を繰り返して給料も上がらず怒られ続けている辛い地獄のような毎日から、汎用旋盤の作業手順書を手に入れて辛い日々から脱出してみませんか?