こんにちは、ネイトです。
今回はステンレス加工に
超おすすめのドリルを紹介します。
以前、友人の工場に遊びに行った時の話ですが、
マシニングセンタで作業している人が、
ステンレスに穴あけ加工をしていました。
ステンレス304の50×50×25のブロックに
ボルト穴加工をしていたのですが、
加工中に機械から「キイ~キイ~」という
悲鳴のような音が・・・・・。
「これはドリルが切れてないな~」と思っていたら、
作業者は気が付いたようで、
機械を止めてドリルを研いでいました。
再び加工再開したのですが、
しばらくしたらまた「キィ~キィ~」と
悲鳴のような音が聞こえ始めて、
また機械を止めて研いでいました。
不思議に思って「あれだけ機械が止まったら仕事進まないでしょ」
と友人に聞いたら、
「ステンレス304に穴あけしてて、すぐにキリが切れなくなるから仕方ない」
という答えが返ってきました。
研いだばかりのキリがすぐに切れなくなって、
悲鳴のような音を立てるって事は、
研ぎ方が悪いからそうなるのかと思ったけど、
ドリル研磨機で研いでいるから、
研ぎ方が悪いわけではなさそう。
ドリルの横の切れ刃が切れなくなって、
寿命が近いのかと思ったけど、
あまり使用してなかったドリルで加工しているので、
横の切れ刃が切れなくなってる訳でもなさそうです。
不思議に思って
「何のキリを使っているの?」と見せてもらったら、
すぐにキリが切れなくなって
悲鳴のような音を立てる原因が分かりました。
まさかの黒キリを使って
SUS304を加工していました(笑)
これはすぐに摩耗して
ドリルが切れなくなってしまいますね。
友人に「ステンレス用のドリルがあるけど、なんで使わないの?」と聞いたら、
「えっ、ステンレス用のドリルがあるの?」と答えが返ってきました。
意外と知らない人が多いみたいですが、
各工具メーカーからステンレス用のドリルが
発売されてます。
黒キリよりも切削性、耐久性もよくて、
ステンレス加工の効率が半端なく上がります!
色々なメーカーからステンレス用のドリルが発売されていますが、
個人的にナチやOSGのステンレス用のドリルが
価格も安くて性能もいいのでオススメですね。
上が通常のドリルで、
下がステンレス用のドリル。
ステンレス用のドリルの方が、
ねじれが強くて刃先強度も高いです。
黒キリと比べると性能は歴然。
黒キリだとキィ~と今にも折れそうな悲鳴を上げて
穴が空いていくのに対して、
ステンレス用のドリルは
ブシュブシュと、いかにも切れてます的な音を立てて
静かに入っていきます。
加工中の安定感が違います。
SUS304や316だろうがお構いなし。
スムーズな切れ味で入ってくれるので、
自動運転中の機械でも安心できます。
工具寿命が延びるということは、
黒キリみたいにすぐに切れなくなって
機械を止めて再研磨するという事も少なくなり、
機械の稼働時間が長くなります。
さらに穴の仕上がり面も
黒キリで加工したときよりも、
きれいに仕上がります。
穴の面をきれいにするために
キリで加工した後にエンドミルやリーマを通す場合もありますが、
ステンレス用のドリルだとその必要は無し。
余分な工程を減らす事ができます。
ステンレスが豆腐になりました!のキャッチコピーの
切削油のステンコロリンとの組み合わせで、
工具寿命、仕上がり面がさらにアップ!
友人に早速勧めてみたところ、
気になったみたいで速攻ポチっと注文していました。
相変わらず行動が早いw
こうやって、新しいことを紹介しても
「うちの会社はこうだから」
「昔からこうやってきたから」といって
否定から入らないのが友人の良い所。
仕事が早い人(稼いでる人)の意見を素直に聞いて、
吸収して取り入れてみようとすぐに行動します。
こういう人は成長がめっちゃ早くて
稼げるようになるんですよね。
後日、ステンレス用のドリルを導入した
友人から連絡がありました。
倍以上効率が上がってめっちゃよかったから、
会社のドリルを全部ステンレス用に変えたよ。ありがとう!!
とのことでした。
ステンレス用のドリル。
今まで嫌で嫌で仕方なかった
ステンレスの加工が楽しくなるくらい
気持ちよく穴加工ができ、
仕事の効率がめっちゃ上がります。
超おすすめです!!