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【旋盤】タップの先端を研ぐ時に気を付けたい1つの事!!

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こんにちは、ネイトです。

 

今回はちょっとコアなネタ、

タップの先端を研ぐ時に絶対注意しないといけないことを紹介します。

 

ネジを加工する時に使用するタップ。

 

新品だと先端の案内が長すぎるので、

タップの有効深さを確保する為には、

下穴の深さを深く入れないといけないですね。

 

しかし設計の関係で、

下穴を深くする事が難しい場合があります。

 

 

そこでタップの先を研いで使うのですが、

その時の研ぎ方で新品タップをダメにしてしまう可能性があるんです。

 

 

「タップの先端を研いだけど、新品なのに全く切れなくなっていてすぐに折れた・・・。」

 

こんな経験をしたことないですか?

 

 

高卒で汎用旋盤を使い始めた当時、

私はタップ折れの不具合をよくやっていました。

 

スパイラルタップ、

ポイントタップの使い分けもきちんとやっている。

 

下穴の径も問題なく出ている。

 

新品のタップを使っているのになぜだ??

 

当時の私は理由はわからずに悩んでいました。

 

そんな僕を見かねた師匠が、

原因と対処法を教えてくれたのですが、

目から鱗の内容でした。

 

タップがダメになる原因は熱なんです。

 

タップの先端はグラインダーを使って研いでいくのだけど、

その時に熱を持ってしまうんですね。

 

焼きが入るくらいの熱のせいで、

元々焼きが入っているタップが焼き戻しされてしまうのが、

切れなくなってしまう原因で、

新品のタップでも一気に切れなくなります。

 

そこで気を付けたいのが、

研ぐ時にこまめに水で冷やしてやるという事。

 

少し研いで水で冷やして・・・を繰り返して、

タップが熱を持たないように注意して研いでいきます。

 

「ちょっとタップの先を研ぐだけだから・・・・」と思うかもしれませんが、

グラインダーで削ると意外と熱を持っています。

 

手で触ってしまったら火傷するくらい。

 

こまめに冷やすように気を付けてやると、

タップが焼き戻しされて切れなくなるという事が、

激減するようになります。

 

この方法をやり始めてから、

新品のタップを使う前から切れないようにすることなくなり、

タップ折れの不具合が減りました。

 

今回紹介した内容は、

意外と知られてないタップが折れる原因の1つ。

 

 

心当たりがある方は

ぜひ実践してみてください。

この記事を書いた人

ネイト

汎用旋盤を使って1年100万円超える失敗をしてクビ寸前だったのに、作業手順書を作ったら失敗が減り汎用旋盤が飛躍的に使えるようになって人生変わった1級普通旋盤技能士。(知事賞受賞、技能五輪、技能グランプリ出場)

「仕事は見て覚えろ」という旋盤業界の教え方が大嫌い「きちんとした手順さえ知れば誰でも汎用旋盤を使えるようになる」という理念のもと、汎用旋盤の使い方失敗の対策の方法について、20年汎用旋盤を使ってきた経験をもとに情報発信をおこなっています。

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