こんにちは、ネイトです。
今回は、センタードリル折れを防ぐコツについて紹介します。
旋盤、フライス盤などで、
センター穴加工をする時に使用するセンタードリル。
そのセンタードリルを使って加工する時に、
不注意で折ってしまった事ってないですか??
僕も高卒で旋盤を使い始めた当時、
毎日のように折りましたね。
ポキっと折ったり、ガリッと折ったり、
ギギッ~っ音立ててと折ったり。
特に直径1mm以下のセンタードリルになると折れやすく、
色々な折り方を経験しました(笑)
僕がセンタードリルを折って失敗してきた中で、
鮮明に覚えているのが、技能検定旋盤2級の練習をしている時。
センター穴加工をする時に、
直径2mmのセンタードリルを折ってしまい、
それ以上加工するのが難しくなり、
途中の段階で打ち切らないといけませんでした。
ほんと、体の血の気が一気にサ~っと引きました。
もし本番で折ったら、
技能検定合格できないやん・・・と。
それから技能検定旋盤2級の課題を練習するときは、
センタードリルを絶対に折らないように
慎重に加工するようになりましたね。
今となってはいい思い出です(笑)
技能検定旋盤2級の課題のみならず、
普段の仕事でもセンタードリルが折れたら、
折れた上から穴あけをするのが難しくなり、
失敗になる場合がありますね。
センタードリルを折って
失敗してしまった時、
上司に報告に行く前の、
あの憂鬱な気分。
胃がキリキリと痛くなるくらい
嫌で仕方なかったです・・・・。
そんな勿体ないセンタードリルが折れて
失敗して上司に怒られないためにも、
この記事の内容を参考にしていただければと思います。
目次
センタードリルが折れる3つの原因と対策
センタードリルが折れる原因は
色々ありますが、
■回転に対して送りが早い
■切粉が詰まって折れる
■刃先が摩耗している
この3つの原因が多いですね。
刃先が摩耗して折れる場合
刃先が摩耗しているのが原因で
センタードリルが折れてしまう場合。
センター穴加工をする前に、
センタードリルが摩耗してないか
確認してから加工に入ることで、
事前に防ぐことができます。
回転数に対して送りが早すぎる場合の対策
使用しているセンタドリルの径が
細ければ細いほど加工する時の
回転数は速くしないといけません。
特に1mm、0,5mmなどの
細いセンタードリルを使用する時は、
汎用旋盤の最大の回転数を使用しないと
回転数が足りないです。
(厳密に言えば、汎用旋盤の最高回転でも、まだ回転数が足りてません)
適切な条件に回転数が足りてない状態だと、
送りも落として加工しないと
刃先への負担が掛かってしまい、
非常に折れやすくなります。
対策は、センタードリルの径に合った回転数を選択してやり、
送りもセンタードリルが折れないようにゆっくり送る。
芯押し台のハンドルは
手動で動かさないといけないので、
慣れるまではゆっくりすぎるくらいの
送りで大丈夫です。
特に1mm以下のセンタードリルは、
予想以上に折れやすいので、
ゆっくり過ぎるくらいの送りで
加工してください。
慣れてきたら少しずつ
送りの早さを上げていき、
この回転数と送りだと、1mmのセンタードリルを
折らずに加工することができる
という感覚を身に付けていきます。
送りの早さは、手の感覚になるので、
何度も繰り返し加工して覚える必要があります。
切粉が詰まって折れる対策
切粉が詰まって折れるのを防ぐには、
切削油(油性)をかけて、
こまめに切粉を抜くようにします。
僕は0,5mmのセンタードリルだと
0,1mmほど切り込んで切粉を抜きます。
1mmセンターだと0,3mmくらい。
2mmセンターだと
0,5mmくらいで切粉を抜くようにしています。
このような気持ちで加工したら、
間違いなくセンタードリルは
すぐに折れてしまい失敗になってしまいます。
回転数をきちんと合わせて、
切削油を掛けて、
グイグイ入れたくなる気持ちを抑えて、
ゆっくり送り、こまめに切粉を抜いてやる。
これを意識しやると、
「センタードリルが折れて失敗しました。」
というセンタードリル折れが原因の失敗を減らすと同時に、
上司から怒られることも減らすことができます。
まとめ
僕が見習いだった頃、
センタードリルを折ってしまうと、
上司や先輩に工具代金が掛かる、
再製作に時間がかかるなどと言われて、
よく怒られました。
失敗して怒られるのが嫌で、
センター穴加工するのが
不安で仕方ない時がありました。
あまりの嫌さに、
今日もセンター穴加工がある仕事があるのか。
会社に行くのが嫌だな~。
と思う朝もありましたね(笑)
旋盤の初心者がよくやるセンタードリル折れですが、
誰もが経験する内容です。
ただしセンタードリル折れの原因を把握して、
きちんとした対策を立てることで、
センタードリル折れが原因の失敗を
減らすことができます。
今回紹介した項目を意識してセンター穴加工すると、
センタードリルが折れるということは激減しますので、
是非お試しください!