こんにちは、ネイトです。
今回は、ちょっとお得な生爪の削り方を紹介します。
生爪は基本的にワークの直径に合わせて削るようになるので、
1つのワークに対して生爪の片側を使うようになりますね。
大きい直径に合わせて削っている爪で、
小さい直径のワークを掴む場合は傷が入らないので、
ある程度の直径差だと兼用できます。
(150mmで削った生爪で140mmのワークを掴む)
しかし掴む深さなどもワークによって違うので、
1つのワークに対して1つの爪を用意するのが一般的ですね。
そうなると、
単品やあまり数が多くない仕事をやっている会社だと、
生爪の数を多く用意しておかないと足りなくなり、
毎回生爪を成型しないといけなくて、
生爪を成型する時間がかかってしまいます。
しかし、生爪の削り方をちょっと工夫すると、
生爪の数を減らすことが可能になるんですよ!!
目次
生爪のお得な削り方
![](https://senbanmania.com/wp-content/uploads/2017/10/image1-1-1-225x300.jpg)
写真は通常の生爪の削り方。
外径を掴むRになっている部分の面が全面出ています。
大体の人はこのような削り方をしていますね。
![](https://senbanmania.com/wp-content/uploads/2017/10/image1-1-225x300.jpg)
次は生爪をお得に使う削り方。
通常の削り方とは違い、全面が出ていません。
どういう事かというと、
外側と内側で直径が違うように削って、
2種類の直径のワークに対応できるように削ってます。
![](https://senbanmania.com/wp-content/uploads/2017/10/image2-2-225x300.jpg)
この生爪の場合だと外側の径は105mm。
内側の径だと80mmに削ってあるので、
それぞれの径に合ったワークに対応することが可能です。
この削り方のメリット、デメリットは?
メリットは生爪の数を減らすことが出来るので、
生爪の購入費用を抑える事ができます。
また、生爪の数が減ることで置く場所も取らずに、
整理もやりやすくなります。
デメリットはワークを掴む範囲が少なくなるので、
通常の生爪と比べて掴む力が弱くなります。
(そのためにワークと爪の直径は、ほぼ同じに合わせておく必要があります)
チャック圧を通常の爪よりも強くするといいですが、
薄物や平行、平面度の幾何公差が厳しい場合は、
このような成形をするよりも、
通常の成型をした方がいいですね。
上記のメリット、デメリットを理解して使うと、
1つの生爪で2種類のワークを加工することができ、
生爪がお得に使えるようになるので、
ぜひ実践してみてください。