こんにちは、ネイトです。
今回は旋盤初心者がやってしまう可能性が高い、
マイクロメーターを0,5mm読み間違えしない方法
を紹介します。
目次
マイクロメーターの0,5mm読み違えが原因の失敗とは?
僕が汎用旋盤を使いはじめて間もない当時。
旋盤で加工した際に製品の寸法を
マイクロメーターで測定するのですが、
時々マイクロメーターの数字を
0,5mm読み間違えてしまう事が
何度かありました。
初めてマイクロを読み違えたのは、
25mmから21h7まで削る製品を
加工しているとき。
荒加工チップで22mmまで加工して、
そこから仕上げチップに変えて
仕上げ加工に入る工程で加工していました。
荒加工を終えて仕上げチップに変えて
面だしをして外径の基準の寸法を取る時、
マイクロメーターで測定したら22,18mmでした。
22mmで荒加工していて、
0,2mm削って面出ししたので
「21,8mmくらいになるはずだけど・・・まぁいいか」と、
マイクロメーターを読み間違えているとは夢にも思わず
そこから20.99mmまで削って仕上げていき、
その部品を完成させました。
「できた~」喜びながら
加工後にもマイクロメーターで測定、
20,99mmと狙い通りの寸法が出て
自信満々で検査に提出しました。
しかし、しばらくして検査の人がやってきて、
「さっきのこれ、21h7よりも0,5mm小さい20,49mmになってるよ」と
返却されてました。
と頭に?マークが浮かびまくってました。
最初は何が原因で0,5mm小さくなっていたのか
分からなかったのですが、
師匠に不具合の原因を相談したところ、
「マイクロメーターを0,5mm読み間違えているのが原因ではないか?」
と言われました。
そういわれると22mmで荒加工してから
21h7に仕上げているのに、
なぜか22mmを面出しして寸法を拾った時に
22,18mmだったなと。
仕上代が多いという違和感はあったのですが、
そのまま仕上げてしまって
0,5mm小さく削ってしまっていたのでした。
0,5mm読み違えしない方法
マイクロメーターで測定した後にノギスで測定するのは、
マイクロメーターで0,5mm読み間違えしてないかを
確認するためです。
ノギスで0,5mm読み違えをしてないか?というのを確認することで、
マイクロメーターを0,5mm読み違えているのを
100%防ぐことができるようになりました。
急ぎの仕事を加工していたりすると、
マイクロメーターで測定した時に焦って寸法を見てしまい、
0,5mm見間違えることがあります。
これは経験が浅い方だけでなく、
長年経験を積んだベテランの方でも、
マイクロメーター測定後にノギスで測定をしないと、
やってしまうミスですね。
僕も汎用旋盤を使い始めた当時、
よくやってしまった失敗ですが、
マイクロメーターで測定してから
必ずノギスで測定するように決めて
作業するようになりました。
たまにマイクロメーターで測定した後に
ノギスを当てる時間が無駄という意見もありますが、
マイクロメーターの読み間違いによる失敗で
再製作をする時間を考えると、
ノギスで測定する10秒ほどの時間を
追加した方が安上がりですね。
僕は経験を積んだ今でも、
マイクロメーターで測定した後は
必ずノギスで測定するようにしています。
マイクロメーターで測定後に
ノギスで0,5mmのずれを確認するという
ちょっとした工夫をするだけで、
マイクロメーターを0,5mm読み違えによる
失敗を防ぐことができます。
是非お試しください。