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【旋盤】仕事を教えるのが上手な人と人に教える事で成長できる話!

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こんにちは、ネイトです。

 

今回は表題の通り、仕事を教えるのが上手な人の教え方。

 

他の人に教えることで自分自身が成長できるという話です。

 

汎用旋盤を覚えようと思っても、指導者に「仕事は見て覚えろよ」って言われたことがある方も多いかと思います。

 

僕も色々な会社の旋盤職人を見てきましたが、

「仕事は見て覚えなさい」って人が多いですね。

 

個人的に「見て覚えろ」っていうのも、

相手が他の人の仕事を見て覚えられるレベルになっていたら

問題ないです。

 

しかし自分がうまく仕事を教えられない、

もしくは教えるのが面倒だから

「仕事は見て覚えなさい」っていうのは論外ですね。

 

 

意外とこういう人、多いんですよ。本当に。

 

私も色々な金属加工の会社に勤めてきましたが、

教えるのが上手な人、下手な人それぞれたくさん見てきました。

 

 

教えるのが下手な人の例を上げると・・・・

 

自分に指導力がないことを棚に上げて、相手の理解力が低いと言う。

口でしか説明しない。しかも自分しか理解できない内容で説明するので、聞いても意味不明w

自分が分かっているから、相手も分かっているだろうという謎理論を言ってくる。

何かあったらすぐに聞けと言ったくせに、「聞いたらそんなこともわからないのか?」と言う。

質問しても、まともな答えが返ってこない(相手が理解できるように返答できない)

失敗したことに対して怒るけど、なんで失敗したのか教えない(自分でわからないから教えれない)

 

などなど、どこの会社でも上記のような人はいるかなと。

 

僕は幸いなことに

高卒で入社した会社で師匠に恵まれて、

汎用旋盤をきちんと教えてもらうことができました。

 

ほんといい師匠に恵まれてよかったと

今でも思います。

 

だからこそ、自分が教えるようになってからは

相手が成長できるような指導を心がけています。

 

そこで今回は、私が教える時に気を付けている内容、

教えるのが上手だな~と感じた人の教え方を紹介します。

実際にやって見せながら説明してくれる

これ、超大事です。説明を聞くだけではなく、実際にやって見せてくれることでイメージしやすいです。

 

汎用旋盤を覚える時に難しいと感じたのが、ハンドルを回して削った時の切削抵抗、スクロールチャックで製品を掴む力、バイトを固定する力など感覚的な部分が多い事です。

言葉で説明しても抽象的な表現になってしまいがちで、正直伝えにくいです。

 

感覚的な事はどんどん削って経験を積んで覚えていくようになりますが、実際にやって見せてくれると言葉で聞くだけよりも、視覚、聴覚の情報が入るので覚えやすいですね。

 

私は汎用旋盤で自動送りを使わず手動送りで削る時に、ハンドルを一緒に持ってこのくらいで送って削ったらちょうどいいという感じで教えてもらいました。

その時の感覚をベースに、切粉の出方や音などを聞いて加工条件を調整する事をスムーズに覚えることができました。

 

最近はスマホなどで簡単に動画が撮れるので、実際にやって見せてもらっているのを撮影して、理解できるまで何度も見ると覚えやすいですね。教える方も1回だけ説明したら、あとは動画が何度も勝手に説明してくれるので楽ですw

 

相手に合わせた手順(指導法)を作成

教えるのが上手な人は、加工する手順、図面をチェックする手順などを作成する時に、相手のレベル(理解力)に合わせた作業手順を作成します。

 

自分が分かっているからといって、相手が理解できない言葉、手順などを作成して、その通りやれと言って放置する人もいますが、最悪ですね。人によって性格も違うし、忘れっぽい人もいますし理解力にも差があります。

 

ある人だけが理解できる手順だけでなく、その人の能力や性格、どこまで理解できているか?というのを把握して、その人に合わせてた作業手順を作ってあげると、理解しやすくなって仕事を覚えやすくなります。

 

自分の説明に対してフィードバックをもらう

今まで色々な人を見てきて一番教えるのが上手だなと思ったのが、自分が教えたことに対してフィードバックをもらう人。

 

自分が教えたことに対して「今の説明で分かりにくいところなかった?」とフィードバックをもらう。自分の説明が相手に分かりにくいなら、もう少し分かり易いように工夫する。

 

 

「この説明では分かりにくかったか~、じゃあもっと分かりやすいように説明するから、もう少し聞いてくれない?」的な感じで教えられたら、教わる人も理解力を高めようと努力しますよね。

 

旋盤などの職人さんに限らず、自分の説明で相手が理解できないなら相手の理解力が悪いって考える人が多いですが、「相手の頭が悪いから理解できないんだな」って考える人より、「自分の説明が悪かったから、もっと理解しやすいように説明を工夫しよう」と考える人の方が、教えるのが上手になります。

 

この教え方をやることで、教わる側、教える側ともに成長できます。双方、成長スピードがマジで半端ないです。

 

人に教えることで自分も成長することができる!

仕事ができて教えるのが上手な人って、人に教える事によって自分も成長できるというように考えているんだなと感じます。

 

自分が学んだ知識や経験などを人に教える(アウトプット)することで、自分の脳に定着させる。

人間の脳ってインプットするだけでは記憶に定着しにくく、人に教えたりしてアウトプットをすることで、より記憶が脳に定着するんですね。

 

 

私も高卒で汎用旋盤を覚えて1年経った後、翌年入ってきた新人を教育するように言われました。

しかし当時の私は、人に教える事で自分も成長できる事を知らなかったので、教える事を拒否して自分の技術を高める事ばかり考えていました。

 

せっかく自分が学んで覚えた事を、なんで人に教えないといけないんだと。

 

自分は師匠に教えてもらったのに、人に教えるのを断るとはなんて最低なんだ。と今は思いますねw

 

そうやって人に教えなかった結果、いつまでも新人がやるような仕事を自分でやらないといけなかったり、人に教えている同期と比べても成長スピードが遅くなっていました。

しかし当時の私は自分のことしか考えてなくて、成長スピードが遅くなっていることに気が付かなかったんですね。

 

しかし数か月ほど経って人に教えながら仕事をしている人と話をした時に、成長しえちるスピードに圧倒的に差が付いていると感じ「このままではいけない」と後輩に仕事を教えるようにしていき、人に教えるということを学んでいきました。

そうすると、今まで自分がやらないといけなかった仕事を後輩に渡せるようになり、新しい仕事を覚える事ができるようになりました。

 

 

自分が覚えてきたことを人に教えて、自分はそれ以上のレベルの仕事をやるようにする。人に教えることで自分自身も成長できるという事を学べました。

 

人に教えて相手も自分も成長できる。教えた相手から感謝される。お互いがウィンウィンの関係っていいですね!

この記事を書いた人

ネイト

汎用旋盤を使って1年100万円超える失敗をしてクビ寸前だったのに、作業手順書を作ったら失敗が減り汎用旋盤が飛躍的に使えるようになって人生変わった1級普通旋盤技能士。(知事賞受賞、技能五輪、技能グランプリ出場)

「仕事は見て覚えろ」という旋盤業界の教え方が大嫌い「きちんとした手順さえ知れば誰でも汎用旋盤を使えるようになる」という理念のもと、汎用旋盤の使い方失敗の対策の方法について、20年汎用旋盤を使ってきた経験をもとに情報発信をおこなっています。

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