こんにちは、ネイトです。
今回は旋盤で細くて長いワークを削っていた時に、
びびりが発生した時の対処法の紹介です。
私が高卒で汎用旋盤を使い始めた時、20mmから直径12mmまで長さ300mmのシャフトなど、細くて長い製品をたくさん削りました。
その際に、びびりが発生してうまく削れなかったりして色々と悩みました。なんでびびりが発生するんだ?と。
旋盤初心者あるあるな出来事ですが、当時は頭が痛くなるくらい、かなり悩みました。
師匠に対処法を教えてもらってからは、問題なくスムーズに加工できるようになりましたが、当時の私のように細くて長いワークを削る時にびびりが発生して悩んでいるって人のために、紹介します。
目次
回転センターで抑えて加工する
長いワークを突出し量が多い状態で削ると、びびりが発生します。特に細いワークになるほど、突き出し量少なくてもびびりが発生しやすいですね。
そこでワークにセンタ穴加工をして、回転センタで固定して削ると、びびりを抑える事ができます。
細くて長いワークを加工する時は、基本的に回転センタで抑えて加工すると覚えておくといいでしょう。
チップのノーズRを小さくする
回転センタで抑えて加工しても、びびりが発生する場合。チップのノーズRを小さくしてやるのも1つの手段。
ノーズRが大きいとチップがワークに当たる面積が多くなり、切削抵抗が増えてびびりが発生しやすくなります。
そこでチップのノーズRを小さくして、切削抵抗を減らすとびびりが出にくくなります。
例 ノーズR0,4→ノーズR0,2に小さくする
回転数を下げる
回転センタで抑えて、チップのノーズRを小さくしてもびびりが発生するなら、回転数を下げてやるとびびりが出にくくなります。
例 1500rpm→1000rpm
それでもびびりが発生する場合は?
回転センターで抑えて、チップのノーズRを小さくして、回転を落としてもびびりが発生する場合は、ワークの突出し量が長すぎる場合が多いので加工方法を変更した方がいいです。
例 直径15mmを12mmまで長さ200mm切削、回転センターで抑えて加工したらびびりが発生した。
まず突出し量を100mに短くして削る。そして200mm突き出して、最初に仕上げた100mmの部分にダイヤルゲージを当てて芯ブレを確認してから、残りの100mmを削る。
このような感じで少しずつ突き出して加工していくと、びびりを抑えて加工することができます。
ワークの径、長さなどの状況に合わせて、突き出し量を調整してやってみてください。