こんにちは、ネイトです。
今回はマイクロメーターの
ゼロ点合わせをする方法を紹介します。
目次
マイクロメーターゼロ点合わせとは?
マイクロメータのゼロ点合わせは、
マイクロメーターのゼロ点が合っていない時に、
ゼロ点を合わせる作業になります。
しかし意外とマイクロメーターの
使用前点検をやってない会社もあり、
ゼロ点合わせの方法を知らない!
という職人さんも多いですね。
経験の長い人でも知らないって人が多くて、
「よくそれで今まで加工やってこれたな。」と
思わず突っ込みたくなるくらい
びっくりしたこともありました(笑)
マイクロメーターゼロ点合わせをする方法
①測定子の埃やゴミを取る。
②ゼロ点が合っているか確認する。
③ずれている場合は引っ掛けスパナを使って調整する。
④ブロックゲージなどを使って総合精度を確認する。
この4つの手順で
マイクロメーターのゼロ点合わせを行います。
もしマイクロメーターのゼロ点合わせをしなかったら・・・
最初にも書きましたが、
マイクロメーターのゼロ点合わせをやらずに、
マイクロメーターのゼロ点がずれた状態で測定すると、
きちんと測定出来てなくて
不良品になる可能性があります。
とくにh7、g6などの寸法公差を測る時、
ゼロ点がミクロン単位でもずれていたら
知らないうちに公差が外れてしまう
可能性が高いですよね。
汎用旋盤で数物を加工している時に、
マイクロメーターのゼロ点がずれてて
測定した製品が全部不良品になっていたら・・・・・。
実際にマイクロメーターが合ってない状態で、
NC旋盤の量産を加工した方がいて、
h7公差がすべて外れており、
100個ほど不良品を出した人も居ました。
せっかく上手に加工しても
測定工具のゼロ点がずれていたら
正確に測定できません。
なので、マイクロメーターを使用する際は、
ゼロ点が合っているか確認してから
使用する必要があるのです。
特に温度管理ができてない会社では
朝、昼、夕で工場内の温度変化が
大きくなります。
そのため、マイクロメーターも熱の影響で
ゼロ点が変わりやすくなるので、
使用前点検でゼロ点が合っているか
確認する回数を増やす必要があります。
繰り返しますが
マイクロメーターのゼロ点が合ってないと、
正確な測定ができなくなって、
公差外れの失敗を無意識に出してしまう
可能性が非常に高くなります。
自分では正確に加工したつもりでも
測定工具の不備により、
公差外れの失敗になってしまうのは
非常にもったいないです。
なので、今回の動画を参考にして、
マイクロメーターのゼロ点合わせを実践して、
ゼロ点がずれて公差が外れてしまった、
という失敗を減らしていただければと思います。