こんにちは、ネイトです。
今回は焼き入れ鋼を削ることができる、
CBNチップを紹介します。
目次
CBNチップって?
CBNチップは一言でいうと、
焼き入れ鋼などの高硬度材を
削る事ができるチップですね。
このチップを使う事で
今まで通常のチップでは硬くて
研磨じゃないと削れなかったワークを
旋盤で削って仕上げることが可能になります。
ということは、
汎用旋盤で高単価な研磨と同じ付加価値の
仕事ができるようになり、
付加価値が高い分、同じ労働時間でも
売り上げアップすることができます。
焼き入れを行った鋼を旋盤で削る時、
サーメットのチップだと材料の方が硬くて全く削れなかったり、
超硬母材のチップでも、
加工条件を合わせれば多少削る事ができても、
チップの持ちがとても悪くて
工具代が掛かり過ぎてしまう。
(超硬コーティングのチップで条件合わせてもHRC62くらいまでがなんとか削れるかな~というところ)
そんな時にCBNのチップを使用すると、
焼き入れ鋼を旋盤で削ることが可能になります。
今まで研磨でやっていたことを
旋盤でできるということは、
研磨の工程削減になり
旋盤の付加価値が高くなります。
旋盤に研磨の付加価値がつき、
売り上げも従来よりも大幅にアップします。
CBNを使った研磨レス加工が付加価値が高い
最近ではCBNチップが浸透してきたせいか、
客先から「焼き入れ後の仕上げ加工は研磨じゃなくて、
CBNチップを使って旋盤で仕上げてください」
と言ってくる場合もありますね。
図面にも焼き入れ後に、
研磨でなく切削仕上げの事と記載されている場合も・・・・。
研磨をすると旋盤で削るよりも単価が高くなるので、
CBNチップを使って旋盤で仕上げる事で
コストダウンをしようとお客さんも考えるようになってきました。
逆にCBNチップを知らないお客さんの場合は、
研磨をやらずにCBNチップで仕上げて、
研磨をやった時と同じ価格をもらう事を
やっている会社もありましたね。
まぁ図面に研磨仕上げの指示がなく
精度が出せるのであれば、
旋盤で仕上げた方が
早く加工ができますよね。
CBNチップを早く取り入れて
研磨の工程を省いた会社は、
旋盤の付加価値が2倍以上に上がって
売り上げが2倍以上に上がったと
喜んでいました。
そのような事が起こるくらいCBNチップを使うと、
今まで研磨でしか削れなかったワークも
旋盤で加工する事が可能になり、
付加価値のアップして稼げるようになりますね。
しかし、研磨で仕上げる工程を旋盤で仕上げるようになるという事は、
要求される精度も高くなるので、
熟練された技術が必要です。
使用する機械で精度を出すのが難しいのであれば、
研磨をした方がいいでしょう。
それでも旋盤で精度が出せる場合は、
CBNチップを使用した研磨レス加工をすることで、
他社よりも早く加工することができ、
納期、コストの面で優位に立てるようになります。
自社の設備に研磨があればすべて自社で加工できますが、
研磨の設備を持ってない場合だと外注に出すか、
その仕事を断るようになります。
しかしCBNチップを使う事で
今まで研磨でしかできなかったものが
旋盤で加工できるようになり、
仕事の幅が広がるようになります。
まだまだCBNチップを使ってない人も多いので、
導入して研磨レス加工をすると、
売り上げアップに繋がりますので、
おすすめです。